320209 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

≪日本≫・壮行会

   二度にわたる会社の人たちによる壮行会。


25日の開会式、そして26日東京を発つ時の友の見送り。


四国の田舎で過ごした10日間。
どれをとっても・・・・・感激の

日々だった。



田舎の友達は薬の営業をやっている関係で
「大変な所を旅する

んだから、抗生物質を持っていけよ!」
と、大きなビニール袋に抗生物

質をいっぱい詰め込んで渡してくれた。

両親と友達に見送られて、

田舎(池田町)を後にした昨日は、夏特有の暑い陽射しが背中を濡らした。


高松・栗林公園のあのザワザワした静寂さは、あの暑い陽射しのせいだ

ったのか。


それとも、故郷を離れる異質な一瞬が私を取り巻いていたに違いない。



その日、二人のお供を連れて瀬戸内の海を渡った。


沖縄出身の洲鎌姉妹がいる。
姉の和子とは東京での職場仲間、妹の

ひろみとははじめての対面である。
沖縄を経由して台湾に入りたい私の

希望が、和子によってかなえられる事になったのだ。和子の親父さんは石垣

島でホテルを経営している。そのホテルで世話になることになる。



この頃の私に異国での先行きについて不安などまるで無かった。


かといって、自信があった訳でもない。未知なるルートに対する無知が

私を平然とさせていたのかも知れない。
そんなことより、洲鎌姉妹と旅

できることに有頂天だったと言うのが正直な気持ちだった。


もう何日か前に東京を発ったヒッチハイク仲間がどこを旅しているのか

まるで情報が入らない。知りたいとも思わなかった。


旅の目的がひろみとの旅行にあるのかと思うほどリラックスしていたの

だ。



昨日田舎を出て、夜大阪に着いた。


大阪から船で沖縄に渡りそこから石垣島に向かう計画なのだ。


この夜、洲鎌の三女のアパートに厄介になることにした。


6帖と3帖ばかりの狭い部屋に、我々三人と三女の四人で寝食を共にし

た。


これから・・・どんな旅になるのか、生きて帰ってくる事が出来るの

か・・・・全く想像が出来なかった。



© Rakuten Group, Inc.